今回は「第2章:国際通貨の登場」の続きです。
第2章を読んでいない方は理解が難しいと思うので先に第2章をお読みください。
前章では国際通貨についてお伝えしました。
今回はその国際通貨となる仮想通貨について説明していきます。
第3章:生き残る仮想通貨
軽く前章のおさらいをしましょう。
法定通貨はISO 4217に準拠しているけど仮想通貨はしていない。
しかしこれから一部の仮想通貨がISO 20022へ準拠する。
このようなことをお伝えしました。
その一部の仮想通貨というのがこちらです。
- Ripple(XRP)
- Stellar Lumens(XLM)
- XinFin(XDC)
- Algorand(ALGO)
- IOTA(MIOTA)
- Hedera Hashgraph(HBAR)
- Quant(QNT)
- Cardano(ADA)
これら8つの通貨が現時点で準拠とされています。
暗号資産のためのISO。ISOに準拠し、銀行が使用できる暗号通貨は?
このようにISO 20022に準拠する通貨はいくつかあるんですね。
問題はこの中のどれが未来の通貨になるのかということです。
この中でもISO 20022の標準メンバーとなっているのは、
- Ripple(XRP)
- Stellar Lumens(XLM)
この2つだけです。
国際通貨は用途によって通貨が違うと思ってください。
一般的に人々は生活品を購入したりサービスを受けるために通貨を使用しています。
これは言い換えれば小売用途の通貨です。
そしてその小売用途の通貨に該当するものがこれからの通貨と言えますね。
果たしてその通貨はどれなのでしょうか?
…
Stellar Lumens(XLM)です。
これが円やドルのように使える国際通貨となります。
理由はただISOに準拠しているからではありません。
未来の金融システムにはある会社が深く関わっているのです。
あなたはIBMという会社をご存知ですか?
もしかすると、
「大手のコンピュータ会社」
このようなイメージを持たれているのではないでしょうか?
これは残念ながら少し異なる部分があります。
ここで歴史を振り返ってみましょう。
19世紀にはナチスによるユダヤ人の虐殺が起きました。
これを冷静に考えてみてください。
何か疑問に思いませんでしたか?
ユダヤ人とは宗教信者のことを指します。
見た目でパッとわかるものではありません。
なのにどうしてユダヤ人をピンポイントで狙えたのか?
その答えは非常にシンプルです。
あらかじめ国籍・性別・職業・銀行口座など宗教に至るまですべての情報を紐づけていたんですね。
つまり個人に番号を振り付けて人間を番号で管理していたんですよ。
このシステムは19世紀の人間バーコードと呼ばれていました。
元々強制収容所はただの労働力を使うところでしかありません。
そしてこの管理システムをナチスに提供していたのが他でもないIBMという会社なのです。
技術は差別と暴力にどう加担するのか IBMとホロコーストの歴史を知る
このように昔からIBMは管理システムに深く関わってきました。
では現在そのIBMは一体何を進めていると思いますか?
新しい金融システムを構築しているのです。
IBMは現地時間3月18日、同社の国際送金ネットワーク「IBM Blockchain World Wire」(以下、BWW)上で、6つの国際銀行が新たにステーブルコインを発行することを発表した。
合計47の通貨と44の銀行が提携し、72か国でBWWを用いたリアルタイムの国際送金が可能となる。
https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/news/1176277.html
IBMという会社は世界中にある銀行の97%をクライアントに持っています。
このまま世界中の通貨や銀行と提携するのは時間の問題でしょう。
そして肝心なのはそのシステムで使われる通貨です。
IBMが提携している仮想通貨は果たしてどれでしょうか?
…
- Stellar Lumens(XLM)
- Hedera Hashgraph(HBAR)
この2つです。
ちなみに量子金融システムをリードしているのもIBMです。
このようにIBMという会社が新しい金融システムの鍵となっているのは間違いありません。
もっと大きな枠組みでも見てみましょう。
ご存知のように紙幣を発行しているのは各国の中央銀行です。
そして各国中央銀行の上にはBIS(国際決済銀行)があります。
いわゆる中央銀行の中央銀行ですね。
なんとこのBISにStellarネットワークが繋がるのです。
BIS Innovation Hub and Bank Indonesia announce winners of G20 TechSprint
Bitt and Stellar Development Foundation Selected as Finalists for The Global CBDC Challenge
世界初となる日本円のステーブルコインにStellarネットワークが利用されていることも発表されました。
日本円のステーブルコインというのは一種のデジタル円のようなものです。
GMO-Z.com Trust Company Announces GYEN and ZUSD Stablecoins to Launch on the Stellar Network
欧州初となるユーロのステーブルコインもStellarネットワークが使われています。
Bitbond and Bankhaus von der Heydt Issue Euro Stablecoin (EURB) on the Stellar Network
ウクライナのデジタル法定通貨もStellarネットワークで構築されていました。
Ukraine Government Picks Stellar Development Foundation to Help Build National Digital Currency
ブラジルのデジタル法定通貨もStellarネットワークです。
Brazil releases CBDC on Stellar blockchain and US legalizes crypto
これらは順次発表されている情報のほんの一例ですよ。
このように歴史を見てもシステムを見ても明らかなんですよね。
仮想通貨に関するあらゆるニュースも見てみましょう。
海外では既に仮想通貨取引所がアプリでの決済サービスを提供しています。
Crypto Exchange Binance.US Introduces Payments Service for Customers
仮想通貨決済に対する規制も少しずつ緩和の流れです。
Crypto Payment App MoonPay Receives Regulatory Approval From UK
VISAはデジタルウォレットに関する商標を提出しています。
これはVISAが独自で仮想通貨の財布を作る準備ができているということです。
Visa Files Trademark Applications for Crypto Wallets, NFTs and the Metaverse
Twitterは独自に仮想通貨の財布を作り始めました。
Twitter Working On Its Own Crypto Wallet Prototype
マスターカードは銀行が仮想通貨取引を提供できるようにプログラムを開始しました。
Mastercard will help banks offer cryptocurrency trading
アジア最大の投資銀行・証券持株会社と呼ばれる野村ホールディングスも2023年から仮想通貨取引の提供を開始します。
野村のLaser Digital、2023年初頭に仮想通貨取引を提供へ
メルカリでは2023年春からアプリ内で仮想通貨が購入できるようになるそうです。
メルカリアプリで「仮想通貨ビットコイン」を買えるように、来春ローンチ予定
アメリカ最大手のスーパーマーケットであるウォルマートは仮想通貨が重要な取引方法になると言っていますね。
カザフスタンの中央銀行は既に仮想通貨のネットワークと統合完了してます。
Binance’s BNB Chain To Be Integrated Into CBDC Of Kazakhstan
どうでしょうか?
仮想通貨が国際通貨になることなんてもはや明白な事実なんですよ。
誤解のないように補足しておくとほとんどの仮想通貨はただのゴミになります。
そのためネットの煽りを真に受けて色々な仮想通貨に手を出すことはおすすめしません。
しかし一部の仮想通貨は国際通貨となるので恐ろしいほど価値が上がるのもまた事実です。
その中でも、
- Stellar Lumens(XLM)
- Hedera Hashgraph(HBAR)
IBMが提携しているこの2つは未来の金融システムそのものと言っても過言ではありません。
今回はデジタル法定通貨の流れでStellarについて書いているためHederaには触れていませんがこちらも将来性のある通貨ですよ。
ご存知のように一番有名な仮想通貨はビットコインです。
一般的にビットコインは正体不明のサトシ・ナカモトという人物が作ったとされています。
しかしこれは大嘘なのです。
実際はNSA(アメリカ国家安全保障局)の情報セキュリティ技術研究室によって作られていました。
HOW TO MAKE A MINT: THE CRYPTOGRAPHY OF ANONYMOUS ELECTRONIC CASH
Bitcoins – Secured by NSA designed Encryption or Backdoored ?
わかりやすく言えばビットコインは仮想通貨を人々に慣れさせるために作られたものだったということです。
当然その役目はあくまで実験用なので未来の通貨にはなりません。
実際にビットコインは環境問題でもうその役目を終えそうになっています。
EU to Grade Cryptocurrencies Based on Energy Consumption: Report
しかし残念ながらこのような事実をほとんどの方は知りません。
「正体不明の天才が世界を変えるためにビットコインを作った」
このようなシンデレラストーリーを人々は未だに信じているのです。
仮想通貨で2番目に有名なイーサリアムも変わりません。
イーサリアムはヴィタリック・ブテリンという当時19歳の若き天才が生み出したとされています。
ここでは詳しく書きませんがこれも実際は偽りのシンデレラストーリーなんですね。
あなたはイーサリアムの値上がりをご存知でしょうか?
- 2015年 50円
- 2021年 50万円
このようにたった6年間で1万倍になりました。
もし1万円だけでも購入していれば1億円を手にできたんですよ。
お金に興味のある人なら仮想通貨に期待しないわけありませんよね。
現在の仮想通貨市場はビットコインやイーサリアムが先導しています。
しかしどちらもただの囮なのです。
WEF(世界経済フォーラム)が取り組んでいることを覚えていますか?
グレートリセット、資産の没収です。
ほとんどの仮想通貨は本物の金融システムに気づかせないための囮なんですよ。
19世紀はパンチカードによる人間バーコードを使用して強制労働や食糧配給を行なっていました。
果たして21世紀の人間バーコードは何カードになるのでしょうか?
今はサラリーマンでもそれなりに自由がありますよね。
個人事業主や経営者であればもっと自由が買えたりもします。
しかし資産没収はもう間近に迫っているんですよ。
そしてその後は「何も所有しない」世界です。
岸田総理の言葉を借りると「新しい資本主義」でしょうか。
日本政府が何をやろうとしているのかは麻生さんの発言を見れば簡単にわかると思います。
ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね
https://www.asahi.com/articles/ASP7Z6FYPP7ZULFA02M.html
残念ながら数年後にほとんどの国民は貧しくなります。
しかし貧しくならない人もいます。
それは一体どんな人たちなのでしょうか?
価値の下がらないものを保有していた人たちです。
もしくは価値の上がっていくものですね。
そして「奪われないもの」というところが重要なポイントになってきます。
紙幣はこれまでお伝えしたように紙くずになりますね。
他の資産はどうでしょうか?
株式、土地、金などは国や企業が保有しているのでいつでも没収することができます。
つまり絶対に奪われないものって仮想通貨しかないんですよね。
仮想通貨はコールドウォレットという自分の財布で管理しておけば政府の干渉を受けません。
タンス預金の電子バージョンと言えばわかりやすいでしょうか。
歴史を見れば有事の際に資産は必ず没収されています。
そして日本がこれから迎えるのもまさに有事です。
ウイルス、食糧危機、戦争と緊急事態が続いていきます。
何も対策しなければどうなるかなんてもう目に見えているのではないでしょうか?
1946年にほとんどの国民は財産を没収され貧しくなりました。
しかし現在と同じようにそれに気づいていた人たちもいたんですよ。
その内の一人が森泰吉郎さんです。
- 六本木ヒルズ
- 虎ノ門ヒルズ
- ラフォーレ原宿
有名な建物なので日本人なら知らない人はいませんよね。
これらを作った森ビルの創業者が森泰吉郎さんです。
ただの空き地だった港区を開拓していったので「港区を作った男」とも呼ばれています。
森さんは当時の新円切り替えをよく理解していました。
そのため資産を没収される前にあらかじめ価値の残るレーヨンに変えていたんですね。
そしていざ切り替えが起こるとみんなが貧しくなるなか資産を守ったのです。
それから先ほど書いたように港区の土地を買い占め次々と開拓していきました。
今回は当時の新円切り替えとは比較にならないほどのリセットですよ。
日本だけでなく全世界同時の金融リセットですからね。
もしかすると、
「100年に一度の金融リセット」
このような言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか?
残念ながら仮想通貨の知識がないとこうなります。
ただの預金封鎖や新円切り替えだと思っているからです。
しかし実際のところそんなものでは済みません。
「数百年に一度の金融リセット」
これくらいの規模感です。
ここで円の価値を見てみましょう。
2021年10月のドル円は113円
2022年10月のドル円は150円
世界基軸通貨であるドルに対して円がたった1年で約35%も下落していますね。
これは1990年以来の下落です。
直近1年間でもし何も考えず銀行にお金を預けていたらどうなっていたのでしょうか?
- 1000万円 → 650万円
- 100万円 → 65万円
実質的な価値はこうなってしまったわけです。
たったの1年間でですよ。
もちろん銀行口座の数字は変わりません。
金融リテラシーの低い人はお金が減っていることにすら気がつかないでしょう。
これこそ金融のマジックです。
お金というのは価値の入れ物にすぎません。
価値の容器には法定通貨、仮想通貨、株式、土地、金など様々なものがあります。
「日本円」という容器はその中でもさらに数ある法定通貨の中のたった一つでしかないのです。
日本人はリスクを避けて投資をしないとよく言われますが本当は逆です。
ほとんどの人はまともな金融教育を受けていないので金融リテラシーがありません。
だからこそ自分が保有する価値の100%を「日本円」というたった1つの容器に入れるなんて大博打をしています。
これは言ってしまえば沈みかけているタイタニック号の上に頑張って札束を積み重ねているようなものです。
完全に沈むその時まで水漏れに気がつかなければどうなるでしょうか?
水漏れはもう始まっているんですよ。
仮想通貨は現在暴落期です。
よく仮想通貨の冬とも言われます。
それでもビットコインは250万円
イーサリアムは20万円
どちらも将来性がないにも関わらずこれだけの価格がついているのです。
本当にシンプルにまとめると、
- ビットコイン(通貨としての実験用)
- イーサリアム(プラットフォームとしての実験用)
こんな感じなのです。
これが金融リセットのタイミングで、
- ステラルーメン(通貨)
- へデラハッシュグラフ(プラットフォーム)
このようになっていきます。
ステラはビットコインの上位互換でヘデラはイーサリアムの上位互換です。
イーサリアムの値上がりを覚えていますか?
50円がたったの6年間で50万円になりました。
人々の期待だけで1万倍の値上がりをしたのです。
それに対してStellarとHederaはどうでしょうか?
実際に未来の金融システムとなる通貨です。
どれだけの人が欲しがるでしょうか?
どれほどの値上がりをすると思いますか?
現在の価格はこちらです。
- Stellar Lumens(XLM):10円
- Hedera Hashgraph(HBAR):10円
どちらも駄菓子みたいな値段ですね。
何も知らない人からしたらただのゴミにしか見えないと思います。
しかし6年後の人々がこの価格を見たら目玉が飛んでいきますよ。
こんな価格で買えるのなんて本当に今だけです。
そのうち手が出せないような価格になるでしょう。
10円から10万円になることも十分ありえますよ。
もしそうなれば1万円だけでも買っていたら1億円ですね。
もちろんすぐには上がりません。
どんなに早くても3年、順当にいけば6年くらいでしょうか。
金融システムの切り替えと連動していきますからね。
デジタル法定通貨への切り替えが2024年〜2026年
送金システムの切り替えが2026年
ここらへんが一つの目安だと思います。
日本は仮想通貨を持っている人が人口の1割もいません。
10人に1人もいないのです。
しかもその1割未満の人でさえ大部分はゴミになるコインを持っているだけですからね。
ほとんどの人は保有する価値の100%を法定通貨で持っています。
リーマンショックではCDOという証券が紙切れになりました。
そのためCDOという証券を持っていた人々は悲惨な目に遭ったのです。
これから訪れる金融リセットでは法定通貨という紙幣が紙切れになります。
法定通貨という紙幣しか持っていない人々は一体どんな目に遭うのでしょうね。
通貨の切り替えというのはシンプルに価値の対象が変わるだけです。
当然これに気がつくのが早ければ早いほどたくさんの価値が得られます。
反対に気がつくのが遅ければもうどうにもなりません。
このブログには僕が5年以上に渡り調べて、勉強して、経験してきた内容をまとめています。
そして少し難しい部分があるかもしれませんが章を読み進めることで必ず理解できるような構成にもしてあります。
ぜひ後悔しないような価値の保存をしてくださいね。
以上、「第3章:生き残る仮想通貨」でした。
次章からは金融リセットを理解するための核心に迫っていきます。
ぜひ続きもお読みください。
「第4章:日本の現状」へと続きます。